ジオバンクメソッドとは何か
エポックジャパン(福岡県鞍手町)が提唱する農法
土(つち)→野(の)→菌(きん)→酵(こう)という4フェーズで
土壌と作物の状態を設計する考え方です。
土作り微生物(菌)と、野菜作り酵素(触媒)で、肥料(多量要素と微量要素)を効率よく活用する、微生物酵素の考え方、使い方の手法です。
中核となる4資材は、それぞれ役割が明確に分かれています。
4資材の役割と中身(茶園での位置づけ)
① ペサージ(堆肥の土台づくり)
茶園周辺で出る剪定枝 / 茶がら / 残渣などの有機物を発酵させ、良質な堆肥に変える嫌気性発酵資材です。
嫌気性発酵で70〜80℃の発酵熱が上がり、切り返しを最小限に抑えて放置でき、低温期でも活動するため冬の仕込みにも対応します。
ビタミン類や成長ホルモン様物質も生成され、土壌の腐植を増やし、団粒構造を育てて保肥力 / 保水性 / 水はけを同時に改善します。 Epoch-japanEpoch-japan
茶園での意味:剪定枝の廃棄物を自園内堆肥化サイクルに回せる。
茶樹は永年作物なので、団粒構造の改善は根域の長期的な健全性に直結します。
② サンパック(土壌のリセット)
乳酸菌群(ラクトバチルス / ミクロコッカス / 放線菌 / 枯草菌 / 酵母菌)と分解酵素群により、残留肥料や連作障害の原因となる蓄積物を還元 / リセットする資材です。
太陽熱処理(マルチ被覆 / 約20日間密閉)で使用します。 Epoch-japan
茶園での意味:改植(老木の植え替え)や畝の更新時の土壌リセットに向く工程。
ただし茶園は連作というより永年栽培なので、使うタイミングは改植前後や休閑地の再生時が中心になります。
③ ズットデルネ(根圏の活性化)
光合成細菌 / 乳酸菌 / 放線菌 / 枯草菌 / 酵母菌 / トリコデルマ菌など30種以上の有用菌に、植物由来アミノ酸とミネラルを配合した資材で、根圏の微生物相を整えて発根 / 活着を促進し、肥料吸収力を底上げします。
300〜800倍に希釈し、7日ごとに潅水または葉面散布という使い方が案内されています。 Epoch-japan + 2
茶園での意味:定植(新植 / 改植)時の活着促進や、既存樹の根張り強化に使える位置づけ。
④ リズム3(品質の仕上げ)
2〜3年かけて熟成発酵させた酵素液で、グルタミン酸1224mg / アスパラギン酸530mg / セリン505mgなど食品グレードのアミノ酸16種を配合しています。
葉面散布は500〜1000倍で3〜7日おき、土壌潅水は6000〜8000倍が目安とされています。 Epoch-japanEpoch-japan
茶園での意味:茶葉の「旨み」はテアニン・グルタミン酸系アミノ酸の含有量が鍵になるため、この資材の位置づけ(アミノ酸供給による品質底上げ)は茶葉の味づくりの発想と親和性があります。
ただし「Brix○度上昇」「テアニン○倍」のような具体的数値は、公式サイト / カタログ上には見当たらず、私の側で推測 / 作文することはできません。
実際の増収効果や品質向上幅は、圃場条件によって変わるため、エポックジャパン(TEL: 0949-52-7556)に自園の土壌 / 栽培条件を伝えて相談することをお勧めします。

4資材の全体フロー
ペサージ(堆肥仕込み)→ サンパック(土壌リセット)→ ズットデルネ(根圏活性化)→ リズム3(品質仕上げ)
この順で使うことで、化学肥料単独ではなく「生きた土」を土台にした栽培に移行するという設計思想です。
注意点
- 「抗酸化力150%向上」「グルタミン酸1.8倍」のような具体的な倍率表現が見当たりません。
- 茶葉での、具体的な適用実績(事例)ページが見当たりませんでした。
上記の「茶園での意味」は、各資材の説明書きから妥当な用途を私が整理したものであり、
エポックジャパン自身が、茶葉向けに発表した公式見解です。 - 実際に導入する場合は、自園の土壌診断結果と合わせて、まず少区画での試験散布から始めることをお勧めします。