2024.11.22こだわり慣行農法(栽培)でも…抗酸化力を高め、高品質に安定的多収穫…土,根,壌コラム
肥料に関する「基礎知識」
植物が生長するためには、日光,水そして栄養が必要です。
肥料には、植物が元気に生長するための栄養素が含まれています。
田畑で育てる野菜や観葉植物においても、健全に生長を促すためには…必要な養分を与えることが重要です。
農作物の生産であれば…さらに重要度が高いと言えます。
植物は、必要な栄養素を根から吸い上げるので、土壌の栄養環境を整え…吸収力を高めることが大切になってきます。
土壌に施す微生物資材や肥料にスポットを当てて、基礎知識と使い方をお伝えしてきたいと思います。
「ジオバンクメソッド」とは…
ジオバンクメソッドの目的は、植物の生長に欠かせない栄養素をバランスよく補給するためです。
植物が必要とする栄養の量によって、大量要素,中量要素,微量要素と区別されています。
特に、肥料の三大栄養素と名前がつけられている窒素(N),リン酸(P),カリウム(K)は重要な栄養素です。
肥料は主に有機質肥料と無機質肥料に分けられます。
「有機質肥料と無機質肥料…どちらが優れている」「どちらかが必要で…どちらかが不要」ということはありません。
土壌環境(微生物相)や作物の生育状況(ステージ)により、使い方や施肥するタイミングを見極めることが重要です。
有機質肥料(有機肥料)は…
土の中で、微生物が有機質肥料を分解/発酵させ、植物が吸収できる無機物に分解/溶解し、その栄養素(分泌物)を植物が吸収することによって作用します。
微生物の働きで分解/溶解されてから、植物が吸収できる養分に変わるために即効性はありませんが、効果は緩やかに持続します。
さらに微生物が活性化して、土が適度にやわらかくなることで、保湿性,浸透性が良くなり土壌が改良されることがあります。
土壌自体が改善されますので、持続的/継続的な効果が期待できます。
しかし過剰に与えすぎると、微生物が増殖する際に、窒素を消費しすぎてしまい、農作物に必要な窒素が不足する「窒素欠乏」が発生して、生長不良が起こることがあります。
また、有機物の分解によって、生じたアンモニアが土の中にたまり、温度上昇や土壌乾燥によってガス化し、作物の葉などへ障害が生じてしまう「ガス障害」が発生することもあります。
無機質肥料に比べて、虫が発生しやすいので注意が必要です。
無機質肥料(無機肥料)は…
化学的合成や鉱物から生まれた肥料です。
化学肥料や化成肥料ともいわれます。
素早く、植物に栄養が届き…即効性が高いという特長があります。
含まれている栄養素が明確なため、植物の生長度合いを見ながら…コントロールして使用することです。
無機質肥料は土中の微生物に分解されることなく植物に吸収されるため、無機質肥料に頼りすぎると土中の微生物は死滅してしまいます。
微生物のいない土壌では病原菌や病害虫が発生しやすく、作物にとって大切な土の栄養バランスが悪化し、結果的にマイナスとなることもあります。
有機質肥料にしても、無機質肥料にしても、施肥の方法を間違うと「肥料焼け」を起こし、生長を促すための肥料が悪影響を及ぼし、脱水,葉焼け,根焼け,発芽障害といった症状を引き起こすことがありますので注意してください。
土作り微生物「ズットデルネ」
有機/無機肥料の機能性をもって、さまざまな使い勝手があります。
植物の特性や夏場,冬場といった季節により、有効な施肥方法は異なっています。
植物の生長に必要といわれる肥料を有効活用し、元肥,追肥,有機肥料/無機肥料などを、バランス良く組み合わせて使うことが大切です。
野菜作り酵素「リズム3」
高温環境下における、植物の生育サポートで実績を積んでいる、野菜作り酵素「リズム3」です。
「リズム3」は、微細還元アミノ酸酵素溶液で、ミネラル吸収しやすくする手助けをする酵素剤です。
マイナス電荷を帯びている性質が、プラスイオンの栄養を引き寄せますので、通常よりも多くのミネラルを持った状態になります。
微細還元力で、植物の細胞内に浸透しやすく、植物を元気にすると考えられています。
肥料を追肥する際に、ミネラルや三大栄養素を混合することで、効率的に植物に届けます。
「ジオ バンク メソッド(つちのきんこ)」が、少しでも…ご参考にしていただけると幸いです。
微生物で肥料機能を ”活かす”
微細(還元アミノ酸)酵素溶液で ”利かす”
生体内の酸化還元反応における"電子の運び屋"役のタンパク質エネルギー獲得のための生物共通の電位制御の仕組み
野菜の健康には、バランスよく肥料(N,P,K,Ca,Mg)を生育ステージ毎に効かせる。
有機質肥料と無機肥料
肥料には、大きく分けて「有機質肥料」と「無機肥料(化成肥料)」があります。
・有機質肥料は、自然物から得られ、土壌の質を長期的に改善します。
例えば、油かすや魚粉は、チッソとリン酸を豊富に含み、土壌の微生物活動を促進しながら…ゆっくりと栄養を供給します。
・無機肥料は、速効性があり…特定の栄養素を迅速に補給するのに適しています。
実を大きくし、品質を向上させるためには、適切な肥料の選択となります。
果実には、特にリン酸(P)とカリウム(K)を豊富に含む肥料が効果的です。
リン酸は、根の発達や花の形成を促し、カリウムは果実の糖度を高め、品質を向上させます。
栄養素は、生育ステージ毎にバランス良く含まれた肥料を選ぶことが重要です。
※ 肥料をやれば…簡単に肥大するとは、なりません。
肥料は、植物の成長をサポートする重要な役割を担っていますが、使い方を間違えると逆効果になります。
植物の種類や成長段階、土壌の状態をよく観察し、肥料を賢く使いましょう。
肥料の基本
- チッソ:葉の成長を促進し、植物全体の生長をサポートします。
ただし、過剰なチッソは、病害虫のリスクを高める。 - リン酸:実を大きくし、品質を向上させる効果があります。
特に果実の甘さや熟成を促進します。 - カリウム:根の健全な成長を助け、植物全体の耐病力を高めます。

生体内では、物質と物質の間で常に電子の受け渡しが行われています。
物質に電子を与えることを「還元する」といい、物質から電子を引き抜くことを「酸化する」といいます。
繰り返される反応を「酸化還元反応」といいます。
呼吸や光合成は生体内の酸化還元反応の代表的なものです。
生体内では、酸化還元反応を助ける様々なタンパク質が存在します。
その中には、鉄と硫黄のかたまり(鉄硫黄クラスター)を含んだものがあり、この鉄硫黄クラスターこそがタンパク質間の電子の受け渡しにおいて、重要な機能を果たしています。
フェレドキシンは、ほとんどすべての生物に存在すると考えられている。
鉄硫黄クラスターを含んだ小さなタンパク質で、「電子の運び屋」の代表的なものとして知られています。
フェレドキシンの発見は非常に古く、60年前にはその機能の研究がスタートしていました。
これまでに、構成する鉄と硫黄の数が異なる様々なタイプの鉄硫黄クラスターをもつフェレドキシンが発見されています。
水は、高いところから低いところに流れるのが自然の摂理ですが、電子は「電位」(あるいは静電ポテンシャル)という位置エネルギーの低い方から高い方に流れます。
様々なタイプの鉄硫黄クラスターをもつフェレドキシンの電位(酸化還元電位)は、多様で広範囲にわたります。
あるときは、電子を他のタンパク質に与え、あるときは電子をまた別のタンパク質から引き抜くため、フェレドキシンは鉄硫黄クラスターの酸化還元電位をエレベーターのように上げたり下げたりしています。

植物や私たちの健康管理にも、豊富なビタミン,ミネラル,食物繊維など、必要な栄養素が必須です。
・生体内で起こる反応の多くは「電子」の移動を伴い、このような反応を酸化還元反応といいます。
例えば、呼吸や光合成も酸化還元反応に分類できます。
これらの電子の移動を助けるタンパク質の中には鉄と硫黄を含んだものがあります。
・生体内で「電子の運び屋」として知られているフェレドキシンは、その内部に鉄と硫黄のかたまり(鉄硫黄クラスター)を保持した小さなタンパク質です。
フェレドキシンはほとんどすべての生物に存在すると考えられているユニバーサルなタンパク質ですが、これまで、フェレドキシンが電子を安定に運ぶ仕組みは
謎に包まれていました。
・本研究では、中性子線を使った実験で、原子の中で一番小さな水素原子が見えるレベルで、フェレドキシンの精密な立体構造を明らかにすることに成功しました。
中性子での精密な構造決定は非常に難易度が高く、タンパク質の立体構造のデータベース(Protein Data Bank; PDB)全体の0.2%以下しか報告例がありません。
・実験で得られた水素原子の位置情報を含んだ理論計算によって、フェレドキシンの中の鉄硫黄クラスターの電子状態を調べました。
その結果、鉄硫黄クラスターから離れた位置にあるアミノ酸残基(アスパラギン酸64番)が鉄硫黄クラスターの電子の授受のしやすさに大きな影響を与え、フェレドキシンの電子の受け渡しを制御するスイッチとなっていることを初めて明らかにしました。
さらに、その機構が様々な生物において共通であることを示しました。
・この成果は、生体反応の科学的な理解を深めるにとどまらず、将来的には酸素や窒素の超高感度センサーや新規薬剤の開発への大きな手掛かりになることが期待されます。