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Blog実例紹介

成功する農家のメソッド

2024.12.20タンパク質/消化酵素/アミノ酸「リズム3」特殊肥料で土作りと野菜作りとは…レポート④

※ お役に立ていただければ…幸いです。


アミノ酸分析の必要性 | 日本分光株式会社


アミノ酸

・アミノ酸は、立体的に鎖状で多数連結した高分子です。

・アミノ酸は「アミノ基とカルボキシル基」をもちます。

  アミノ酸は、炭素原子に
  結合して、また別のかた
  まり側鎖(そくさ)も結合
  しています。

  側鎖で、糖質,色素,金属な
  どと結合したタンパク質
  も固有的な構造を持つ。

 一般的なアミノ酸構造図
アミノ酸とは01

   アミノ酸が、
  2個結合したものを
    「ジ ペプチド」
  3個結合したものを
   「トリ ペプチド」
  10個結合したものを
  「オリゴ ペプチド」
   それ以上に結合した
   「ポリ ペプチド」
 と呼ぶこともあります。
  
 20種類のアミノ酸が、1つでも欠けるとタンパク質を合成できません。


 アミノ酸構成成分表
 人間の体はタンパク質でできている。タンパク質・アミノ酸・ペプチドの関係を解説

タンパク質
・タンパク質は、約10万種類におよぶ栄養素から構成ています。

・タンパク質は、50以上のアミノ酸の集合体を「タンパク質」

・アミノ酸20個種類程度のアミノ酸が、結合したものを総じて「ペプチド」と言う。

 ペプチドは、様々な生理生態特性を活性化するホルモン作用, 神経伝達作用, 抗菌作用を持った、アミノ酸…数十個が、つながったものです。
  
 20種類のアミノ酸が、1つでも欠けると…タンパク質を正常に合成できません。

栄養素と栄養
エネルギー産生栄養素は、炭水化物(糖質),脂質,タンパク質の3つから構成された総称。

・炭水化物(糖質)は、生体内で酸化(代謝)されることで…エネルギーが産生される。

脂質は、生体のエネルギーとなるほかにも、ホルモンの材料となる。

 また酸素, 炭素, 水素と結合して、さまざまな役割をもちます。

栄養とは、呼吸,消化吸収,排泄,運動,成長,繁殖など…
生理現象を維持し、健康管理/生活に必要な物質を外界から摂取し、
これを利用し…不要なものは排泄しながら、生命活動をサポートします。

アミノ酸酵素(リズム3)の概要と作用(機能)

 アミノ酸(リズム3)成分の 含有量と生理作用

◇ 機 能 性
 ・触媒力の働き/強さで、何にでも結びつく。

   イオン化しているので、結び付き易い性質があります。

 つまり展着剤の代用に使えます。

浸透力の働きが、非常に優れている。

     有機物と結合するので、酸化結合を解きほぐす働きがあり、浸透性が非常にいいです。

抽出力の働きが強く、早い。

     発酵させることでのパワーで、分解や抽出が簡単に起きるので、有機/減農薬栽培に最適です。

酸化還元力の働きが、強い。

     発酵は、酸化 / 腐敗とは全く異なり、病害虫を寄せ付けません。

乳化力の働きが、強い。

  硬いものを柔らかくする力と、いろんなものを混ぜ合わせる力です。

  数種類の資材を混合した場合には、均一に混じりあってバラツキが
なくなります。

■ 成 分
 ○ N(窒素) : 0.4% 
 ○ P(リン酸)  : 0.03%
 ○ 炭素率  :   19.4

【 分 析 結 果 】(特 徴)

 (100g中の数値
 検出限界1mg/100g) 
《C/N比の高い順番で記載》

ロイシン
 537mg :成長促進に重要で、着色をよくする成分

イソロイシン
 376mg :成長促進に重要で、渋みに関わる成分

バリン
 447mg :細胞(毛根等)の分化能力/成長ホルモンを
助成する成分

プロリン
 432mg :優勢花に必須、着果をよくし、甘味を作る
窒素源として有効です。
                 
メチオニン
 118mg :施光性/光活性など、生物学的メチル基の
移動反応に重要で、果実の熟成促進に効果毛(細)根の発生も促します。
                                         
グルタミン酸
 1224mg :アミノ酸/糖/タンパク質の合成を助け、
耐菌性/耐寒性を強める。
               

スレオニン
 225mg:糖タンパク質活性成分と成長促進

アスパラギン酸
 530mg :吸収されにくいカリウムの吸収を助け、
成長促進に必須アミノ酸の合成を促す。
                 

フェニルアラニン
 378mg :光活性/葉/根の成長に有効成分

アラニン
 376mg :糖タンパク質生成源で旨みをます。

セリ
 505mg :グリシンと内部転換し、回路のメチル基
転移を助け、根毛の伸長促進
               
リジン
 297mg :植物の成長に必須、アミノ酸の生産基材

チロシン
 35mg :植物の色/光沢をよくする。

グリシン
 243mg :静菌作用、糖と反応による酸化防止作用
効果とアミノ基生成基材耐霜/耐寒力を作る
                   

アルギニン
 458mg :葉/根の活性化機能を有し、光活性/CO2
補足効果が有ります。
                     
ヒスチジン
 115mg :金属イオンと錯塩を形成し、生物の成長を
助ける必須アミノ酸。
                   

シスチン
 100mg :タンパク質を作るのに重要な働きをする。

有機酸 含有

リズム3酵素(触媒)

リズム3には、触媒反応に中心的な役割を果たす活性中心が存在し、基質を結合して触媒のために安定化させる質結合部位もあります。 

リズム3の活性中心や基質結合部位は、タンパク質の三次構造の裂け目(クラフト)の内部に存在することが多く、そこにアミノ酸の側鎖が適当に配置されています。

リズム3を形成するタンパク質の構造や、そのコンホメーション変化によって、説明づけられます。


リズム3成分測定

特殊肥料「リズム3」を解説


「リズム3」は、タンパク質を主成分とする生体(酵素)触媒である。

タンパク質は、20種の必須アミノ酸が意味のある配列順序をもって、ペプチド結合でつながった立体的な高分子で、分子量は数万から百万以上におよんでいます。

「代謝」を促進する物質(生体触媒)で、生理生態特性を活性化してくれる還元アミノ酸溶液です。


野菜や果物に含まれる抗酸化力物質

野菜には、多種多様な抗酸化物質が含まれています。

代表的なものには、以下のようなものがあります。

【ビタミンC】
緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)
フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)

ビタミンCは、水溶性なので…生で食べるのがオススメ!
 水洗いする場合は、洗い過ぎないようにしましょう。


ビタミンE
植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)
種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)

緑黄色野菜を炒めて食べると、他のビタミンも同時に摂れて
 効果的です。


ポリフェノール類
プルーン, りんご, 赤ワイン, コーヒー, 緑茶, 紅茶など…
フルーツの場合、皮にもポリフェノールが豊富に含まれ、皮ごと食べるのがオススメ。
コーヒーやお茶は、ペットボトルで販売しているものより、淹れたてのほうがポリフェノールを多く含んでいます。

ミネラル類
海藻類(わかめ・のり・昆布など)

魚介類(桜えび・うるめいわしなど)
 納豆など・・・

ミネラルは、熱には強くても水に溶けやすい性質なので、
 茹でるよりも蒸すほうが摂取効果があります。

◎煮込み料理の場合は、煮汁ごといただきましょう。


カロテノイド
緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。

パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなど…

濃い色の野菜やフルーツを選べば、たくさんカロテノイドを取ることができます。

オススメは、赤いパプリカ!
赤いパプリカには、カロテノイドのなかでも特に抗酸化力が強い…
キサントフィルという成分が、豊富に含まれています。

カロテノイドは、油溶性のため…サプリメントなどを利用するか、
油を使った調理方法で食べると、体内に吸収しやすくなります。


フラボノイドとは

ポリフェノールの一種で、天然に存在する有機化合物群の植物色素の総称です。

植物の葉, 茎, 幹などに含まれており、種類は4,000以上あります。


生理生態特性調節機能に働きかけるので、機能性成分として注目されています。

フラボノイドは、植物自身が紫外線による、活性酸素から身を守る抗酸化作用や、種子を害虫から守るために、抗菌作用や殺菌作用など、
多くの自己防衛機能のために、つくり出している物質で、野菜や果物などの、色素や苦み成分にもなっています。



フルボ酸とは
「生体活動のエネルギー源」


生体内に、多かれ少なかれ存在するフルボ酸。

地球創成期から存在する天然(オーガニック)素材でもあります。

フルボ酸は『キレート作用』というミネラル等を掴む能力を備えており、ミネラル等の栄養素を体内に吸収しやすくしています。

この作用が促進されることで、ミネラルが各酵素の働きを活性化。

酵素は、ビタミン, 糖質, 脂質, タンパク質を活発化させるのです。

つまりミネラルが、体内を駆け巡る各栄養素の動力源になり、生体活動の原動力になっている のです。



ミネラルは生体活動の原動力

フルボ酸とは、森林や土壌の中に存在する有機酸の一つで、植物にミネラルを補給する役目を担っています。

ミネラルなどの微量養分を運び、体内で循環する効果(イオン交換)があります。

栄養素を摂取することにより、フルボ酸が掴んだミネラルを永続的にイオン交換できることが大きな魅力のひとつです。


このイオン交換の働きで、活性酸素やフリーラジカルの分子構造を分離し、その活動を抑制できます。

また、分子量も小さいため体内吸収にも優れ、イオン交換をすることで効率よく生態活動を活発化させます。


つまり、生理生態特性を活性化させる天然のイオン交換物質であり、結果として体内の生体活動を活性化させるのがフルボ酸だといえます。

まだ解明されていない点もありますが、もし、私たち人間が直接フルボ酸を手軽に摂取できれば、ミネラル吸収能力を効率よく高め、細胞の機能回復や体質の改善、体力回復や免疫力アップなど、フルボ酸の未知なる可能性に大きな期待が寄せられています。

  • アミノ酸 酵素溶液
    「リズム3」の成分は?
  • 「リズム3」は…
       タンパク質?
  • タンパク質とは…
       高分子アミノ酸!

  • 還元アミノ酸 酵素溶液の
      特徴4選!
      #1 基質特異性を持ち…硝酸態窒素の低減!
      #2 温和な条件ではたらく!
      #3 自由水の基質から代謝水に結合!
      #4 酸化還元の反応条件で誘導化!

    酵素(触媒)のはたらきとは?

    還元力で化学反応の触媒となる

    肥料吸収で代謝を向上…生理生態特性を活性化!

    様々な仕様で活躍させる!

 

「リズム3」について


還元アミノ酸および
 含有生成物「リズム3」の分析


アミノ酸とアンモニア(生成物)の電解前後の定量分析には、アミノ酸分析システム(島津LC-10A)を用いた。

測定は、分析カラムshim-packAmino-Na,アソモニアトラップカラムISC-30Naを用い、オーブン温度60℃,サンプルクーラー4℃の条件で行った。

アミノ酸の電解酸化によって…生じた生成物は、有機酸,アンモニア,アルコールおよびCO2である。

有機酸とCO2は、有機酸分析装置(島津LC-10AD)を用いて、またアルコールは、スチームクロマトグラフ(大倉SC-1)を用いて分析。


「リズム3」還元アミノ酸
  酵素溶液の生成物


アミノ酸の電気化学的研究は、古くから行われている。

アミノ酸は、一COOH,-NH2,-CH3のような基を有する。

アミノ酸の吸着性や酸化還元過程を含む電気化学的反応は、他の有機化合物のモデル反応とみなすことができるので興味深い。

鎖式アミノ酸であるグリシソの電気化学的酸化は、カルボキシル基の吸着過程を経て、脱炭酸するという反応機構が提案されている。

グリシソの電気化学的酸化のinsituFT-IR法による研究によれば、酸化過程で生成するシアソ化物イオソが白金電極に強く吸着し、グリシソのさらなる酸化を抑制するといわれている。

電気化学的酸化法と赤外分光法による研究で、グリシソをはじめとする鎖式アミノ酸は、強アルカリ溶液中において末端COO"'基で電極に強く吸着し、その吸着濃度は +0.9V(vs.Ag/AgC1)で最大に達し、t+1.1VでCO2,NH3,ギ酸に分解する。

さらに定電流電解によって、1mM(1M・1mol dm轡3)の鎖式アミノ酸が2時間の電解で、ほぼ100%分解することも明らかにしている。

一方の芳香族、および複素環式アミノ酸については、Malfoyらが回転リング電極(金,白金,炭素)を用い、これらのアミノ酸のうちトリプトファソ,チロシン,ヒスチジソのみが電極で酸化されることを報告しているが、電極での吸着過程や酸化分解過程についての詳細は明らかにされていない。


-「微生物酵素」リズム3による窒素酸化物への無害化技術 -


化学合成した酸素を含むモリブデン硫化物の触媒に、天然の硝酸還元酵素と類似した反応活性があることを見いだした。

水質汚染物質として、規制されている硝酸イオン(NO3-)を無害化するための、新たな触媒開発につながると期待。

窒素肥料の大量消費により、環境汚染が深刻化しています。

硝酸イオンは、化学的に安定した物質で水に溶けやすい性質です。

地下水や河川に蓄積し、飲料水を汚染したり…湖沼の富栄養化や赤潮をも引き起こします。

2017年の国際共同研究グループで、硝酸イオンを無害化するための触媒として、モリブデン硫化物が有望な候補であることを見いだした。


触媒作用の起源を明らかにするため、モリブデン硫化物の性質を電子スピン共鳴分光法などで評価した。

酸素を含む5価のモリブデン(Mo
v=O、オキソモリブデン)が、反応を促進するための活性種であることを突き止めました。

この活性種が、天然の硝酸還元酵素と類似した構造を持つことを明らかになった。

酵素が持つ優れた特性を触媒に用いて、活性化するための大きな一歩になると考えられます。


生体酵素が持つオキソモリブデン構造(左)は、硝酸イオン(NO3-)の図

背 景

人口増加に伴う過度な窒素肥料の利用により、水質汚染が深刻化しています。

窒素肥料に含まれる硝酸イオン(NO3-)は、環境に蓄積しやすく,飲料水の汚染,湖沼の富栄養化や、赤潮発生の原因になります。

硝酸イオンの環境への排出は、厳しく規制されています。

現在、硝酸イオンを無害化する方法として、微生物が持つ硝酸還元代謝を利用した排水処理技術が用いられています。

しかし、硝酸が高濃度だと微生物が生育できず、廃液を処理できないという問題があります。

また、化学的に硝酸を処理するためには、高価な貴金属触媒を使う必要があります。

しかも、強酸性条件でないと反応が起きないなど、環境負荷の観点からも問題があります。

モリブデン硫化物(MoSx)を触媒として用いることで、温和なpH環境(pH 7)で、選択的に硝酸イオンを還元できることを見いだしました注1-2)

微生物が持つ硝酸還元酵素には、モリブデンが使われています。

そのため「モリブデン硫化物触媒にも、酵素と似た活性サイトがあるのではないか?」と仮説を立てました。

  • 注1)Y. Li, A. Yamaguchi, M. Yamamoto, K. Takai, R. Nakamura, Molybdenum Sulfide: A Bioinspired Electrocatalyst for Dissimilatory Ammonia Synthesis with Geoelectrical Current, J. Phys. Chem. C, 2017, 121, 2154-2164
  • 注2)2018年3月29日プレスリリース「温和な環境で働く人工脱窒触媒

製品化とメソッド(手法と成果)

酸素を含む硫化モリブデン粒子を硝酸還元触媒として用いました。

還元剤を加えた環境で、モリブデン硫化物表面における化学種(モリブデン原子中の電子数とスピンの状態、モリブデン酸素間の結合)がどのように変化するかを、電子スピン共鳴分光法などを用いて測定しました。

亜ジチオン酸イオン(S2O42-)を還元剤として触媒を含む水溶液に添加することで、硝酸還元反応を駆動しました。

電子スピン共鳴分光法で、モリブデン原子中の電子数とスピンの状態を調べたところ、還元剤の添加により、酸素を配位子に持つ5価のモリブデン種(MoV=O)が生成するこが分かりました。

触媒を含む溶液に、硝酸イオンを添加しました。

5価のモリブデン種が消失し、硝酸イオンの還元生成物である亜硝酸(NO2-)とアンモニウムイオン(NH4+)が生成することを突き止めました(図1)。

この結果より、酸素を含む5価のモリブデン(MoV=O)が活性種となり、硝酸イオンが還元されていることが分かりました。


電子スピン共鳴分光法により特定されたMoV=O中間体と反応機構の概念図の画像

一方で比較として、酸素を含まない硫化モリブデン粒子を触媒として用いた場合には、硝酸還元反応は全く進行しませんでした。

また、電子スピン共鳴分光法を用いた計測においても、MoV=Oの生成は観測されませんでした。

つまり、活性種であるMoV=Oを効率的に触媒表面に作り出すには、モリブデンの配位子に酸素と硫黄の両方が必要であるということを突き止めました。

モリブデンを酸素と硫黄で配位した構造は、天然の硝酸還元酵素と共通しています。

天然酵素は、モリブデンを活性中心に持ち、硫黄と酸素が配位したプテリン構造をとっています。

そして、酵素反応においても、MoV=Oが生成し、硝酸イオンの活性化が進行することが分かっています。

よって、化学合成したモリブデン硫化物には、天然の酵素と類似した反応活性サイトがあることが明らかになりました。

自然界の硝酸還元酵素の活性中心の図


補 足 説 明

  • 硝酸還元酵素
    硝酸イオン(NO3-)を亜硝酸(NO2-)に還元するための酵素。

  • 生体内では、エネルギーを獲得するためや、生体分子の合成に必要な窒素原子を取り込むために使われる。

  • 窒素肥料
    植物の生育に欠かせない窒素を主成分とする肥料。

    塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素などを含む。

  • 電子スピン共鳴分光法
    物質を磁場の中に置いた状態で電磁波を当てると、共鳴現象により、ある特定の光を強く吸収することが知られている。

  • この現象を利用して物質中の電子状態を特定する手法を電子スピン共鳴分光と呼ぶ。

    全ての分子の電子状態を観測できるわけではないが、観測できる分子については、極めて詳細な情報が得られる。

  • 硝酸還元代謝
    酸素の持つ酸化力で糖を分解し、エネルギーを獲得している。

    酸素ではなく、硝酸の酸化力で糖を分解し、エネルギーを獲得する微生物もいる。

    このような代謝の方法を硝酸還元代謝という。

  • 還元剤
    硝酸イオンは、化学的に安定なため、それを還元するためにはエネルギーを加える必要がある。

    ここでは、還元剤がエネルギーを触媒に供給する役割を持つ。

  • プテリン構造
    炭素と窒素からなる分子であり、二つの環がつながった形を持つ。

    酵素が触媒として機能することを補助する補因子としての役割を持つ。

  • 持続可能な開発目標(SDGs)
    2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のためのアジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標。

    持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成され、発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいる(外務省ホームページから一部改変して転載)。

酸化還元反応を触媒する酵素の総称。

オキシド
レダクターゼともいう。

細胞の生命を維持するためにはエネルギーが必要であるが、そのエネルギーを供給したり、代謝の過程で必要な物質を生成すると同時に不要な物質あるいは外来性の異物を分解するのが酸化還元反応で、その反応を触媒するのが酸化還元酵素である。

生体内には、種々の酸化還元酵素が存在しており、これまでに約1100種が確認されている。

生体酸化還元反応の型には、水素原子の移動,電子の移動,酸素原子の付加という三つの型がある。

一般的には、電子の移動を伴う反応といえる。

還元剤として働き、電子あるいは水素原子を与えて酸化されるものを電子供与体あるいは水素供与体とよび、酸化剤として働き,電子あるいは…水素原子を受け取って還元されるものを電子受容体あるいは水素受容体とよぶ。

一般に酸化還元酵素は、電子供与体および受容体の一方または両方に関して、比較的高い基質特異性をもっており、それに従って分類することができる。

また、酸化還元反応の様式、性質,供与体と受容体の種類などにより

 (1)脱水素酵素
  (デヒドロゲナーゼ
 (2)還元酵素
  (レダクターゼ)
 (3)酸化酵素
  (オキシダーゼ)
 (4)酸素添加酵素
  (オキシゲナーゼ)
 (5)ヒドロペルオキシダーゼ
 (6)スーパーオキシドジスムターゼに、分類することもできる。

これら(1)~(6)の酵素群が触媒する反応と特徴は以下のとおりである。

(1)脱水素酵素は、酸素分子以外の分子を水素受容体として、基質から脱水素する反応を触媒する。

    NAD+または、NADP+を補酵素とするもの(ピリジン酵素)が多い。

    このほか、補欠分子族(補欠分子団)としてFADまたはFMNをもつもの(フラビン酵素)もある。

(2)還元酵素は、酸素分子以外の分子を水素受容体として脱水素する反応のうち、基質を還元する反応を触媒し、広義の脱水素酵素に属し、ピリジン酵素が多い。

(3)酸化酵素は、酸素を水素の受容体とする反応を触媒する。

 多くはフラビン酵素である。
   例外としては、チトクロムオキシダーゼがあり、これはヘムを補欠分子族とするヘミン酵素である。
   また、銅を必要とする銅酵素もある。

(4)酸素添加酵素は、分子状酸素を直接基質に渡す反応を触媒することにより、代謝物の合成と分解に関与する。

(5)ヒドロペルオキシダーゼは、H2O2や有機過酸化物を還元する反応を触媒することにより、過酸化物を分解する。

(6)スーパーオキシドジスムターゼは、スーパーオキシドラジカルを受容体とする反応を触媒することにより、スーパーオキシドを除去する。

酸化還元酵素

オキシドレダクターゼともいう。

酸化還元反応を触媒する酵素の総称、酸化還元の様式によって、酸化酵素,元酵素,オキシゲナーゼ,ペルオキシダーゼ,デヒドロゲナーゼ,ヒドロキシラーゼなどがある。

いずれの酵素も補酵素または補欠分子族として、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD),フラビンモノヌクレオチド(FMN),ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD),そのリン酸エステル(NADP),鉄ポルフィリン,銅などの金属原子を含む、生体の呼吸,発酵,生合成,エネルギー獲得に重要な役割を果たす。


この一群の酵素によって酸化される基は

(1),(2)-CHOおよび,(3),(4),(5),(6)フェノール類,

などがある.[別用語参照]酵素命名法


酵素分類の主群の一つで、酸化還元反応を触媒する酵素の一群。

生体内の酸化は、普通…代謝物質の脱水素反応として起る。

 (1) その際酸素が、直接に水素の受容体となるときには、その酸素を酸化酵素 (オキシダーゼ) と呼び。

 (2) 色素その他の代謝物質が受容体となるときには、その酵素を脱水素酵素 (デヒドロゲナーゼ) と呼ぶ。

 (3) ある物質の還元反応に注目する際には、特にその酵素を還元酵素 (レダクターゼ) という。

 (4) 分子状酸素と、ある物質を直接に結合させる酵素もあって、オキシゲナーゼという。

酸化酵素には、チトクローム酸化酵素,アスコルビン酸酸化酵素などがあり、
脱水素酵素には…コハク酸やリンゴ酸脱水素酵素,還元酵素には、硝酸呼吸での硝酸還元酵素など、
オキシゲナーゼの例としては…ジャガイモの切り口の黒化に関係のあるモノフェノールオキシダーゼなど…多くの種類がある。


酸化還元反応を触媒する酵素の総称

生物が酸素を吸収して、有機化合物を酸化する現象(広く呼吸とよばれた)の研究の過程で、19世紀末以降この種の酵素が多数生体から抽出されるようになった。

酸化のエネルギーの利用過程に関係する酵素だけでなく、多くのたいせつな代謝過程に関係する酵素が含まれる。

生体内では、種々の酸化還元反応が起きるが、それらは水素原子の移動,電子の移動,酸素原子の付加のいずれかのかたちをとる。

多数の酵素は、それぞれ電子または水素原子を与えて酸化される電子供与体(還元剤)、および電子または水素原子を受け取って還元される電子受容体(酸化剤)の一方または両方に対して特異的に働く。



生体内で酸化還元反応を触媒する酵素

水素原子の移動を伴う反応を触媒する
脱水素酵素、電子の移動を伴う反応を触媒するチトクロム類や、酸化酵素,酸素原子を基質に取り込む反応を触媒する酸素添加酵素などが主なもので、いずれも生体内のエネルギー利用や代謝過程において重要な働きをする。

オキシドレダクターゼ

一つの基質を酸化し,他の基質を還元する反応を触媒する酵素


酸化還元反応は、エネルギー獲得のための反応として好適である生体内では、酸化還元酵素がこの反応の触媒として働き、円滑に反応を進める働きをしている。

酸化還元酵素では、酵素タンパクが基質の酸化還元に好適な場を与える一方、補因子が基質と電子の交換を行っている。

適当な方法で、補因子と電極との電子移動を行わせることにより、酸化還元酵素反応と電極反応をカップルさせることができる。

このような技術は、バイオセンサ構築など広い範囲での応用が期待される。




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